FCX coat Antonym

加工技術の詳細

FCX coat Antonymは、焼き菓子の金型やパントレイなどに海外で一般的に用いられているフッ素樹脂を使用せず、PFASの代替品として開発されました。
耐熱温度:200℃~250℃。 現在フッ素樹脂(テフロン)コーティングに頼っていて、PFAS規制やポジティブリストに関する問題に直面している方々には、FCX coat Antonymの利用を検討してみてください。

PFASについて

PFASは主にフッ素化合物を指します。これには、食品機械などに広く使用されているPTFEやPFAも含まれます。
欧州ではPFAS規制の動きが活発化しており、日本でも多くの企業が食品機械などでのフッ素樹脂使用を見直しています。
PFASの代替品としては、セラミックコーティングPEEKコーティング、そして「FCX coat Antonym」が主流となりつつあります。

塗膜性能について

FCX coat Antonym ≪FCXA-002≫
・硬度(鉛筆硬度):2H
・密着性:碁盤目セロテープ剥離 → 100/100
・耐食性:塩水噴霧試験100h → 異常なし
 ※セラミック系となりますのでアルカリ系の耐食性はよくありません。
・耐熱密着性:250℃/100h加熱後密着試験 → 100/100
・ヒートショック性:250℃*30分加熱後、急水冷実施後密着試験 → 100/100
・耐熱温度:250℃
・焼成温度:270℃
・膜厚:20~50μm
・処理可能材質:金属系
・色調:シルバーメタリック
・材質:SiO2
※形状やサイズについてはコーティングが可能が都度確認させていただきますので、お問い合わせください。
FCX coat Antonym(PFAS規制に適応)
FCX coat Antonym ≪FCXA-003≫
・硬度(鉛筆硬度):5H
・密着性:碁盤目セロテープ剥離 → 100/100
・耐食性:塩水噴霧試験100h → 異常なし
 ※セラミック系となりますのでアルカリ系の耐食性はよくありません。
・耐熱密着性:250℃/100h加熱後密着試験 → 100/100
・ヒートショック性:250℃*30分加熱後、急水冷実施後密着試験 → 100/100
・耐熱温度:250℃
・焼成温度:260℃
・膜厚:5~30μm
・処理可能材質:金属系
・色調:ライトシルバー
・材質:シリコーン配合セラミックコーティング
※形状やサイズについてはコーティングが可能が都度確認させていただきますので、お問い合わせください。
※従来のFCXA-001の課題であった「耐久性」を高めた新グレードです。PFASフリーコーティングとなります。
処理面に水をかけました
FCX coat Antonym(PFAS規制に適応)
未処理面に水をかけました
FCX coat Antonym(PFAS規制に適応)
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