ダイモールで射出成形金型の離型性向上  No.D-3

お客様のお困り事

樹脂成型の金型(170×400×40H)に樹脂が残りバリの原因になっているため、手作業で樹脂を剥がしていました。この洗浄作業に手間が掛かるため、簡単に剥がせるようにしたいとご相談をいただきました。
問題点
① 硬質クロムめっきを使用していた。180℃の温度が掛かっている。
② 洗浄は圧縮エアーを吹きかけた後に酸性の液体で洗っている。
ダイモール

蒲田工業からのご提案内容

緻密な粒子で製膜し、摩擦係数の低いダイモール処理を提案いたしました。
ポイント
① 処理温度は60℃以下のため、熱による歪みの発生がほとんどなく、表面粗度を損なわない薄膜処理が可能です。
② 熱による軟化率も低く、400℃でHV800の硬度を保ち、表面状態が安定しております。
③ ダイモールは耐薬品性にも優れているので酸性の洗浄液でも問題ありません。

解決した内容、お客様の声

ダイモール処理をした結果、バリ発生率が10%から5%に軽減されました。洗浄もエアーを吹きかけるだけで金型に付いた樹脂カスがほとんど取れ、洗浄の時間が短くなり作業が楽になりました。また、ダイモール処理は密着性が良く金型の寿命も長くなりました。

蒲田工業がご提供できる価値

蒲田工業では各営業所に表面処理のアドバイザーを配しております。加工工程や搬送工程における部品の早期摩耗や製品の不良発生に対してダイクロン、ブラストロンを始めとした表面処理でお客様の歩留り改善・メンテンナンスフリーのお手伝いをしております。なお、母材の製作も承っております。あらゆる金属素材が可能です。ご相談ください。
表面処理技術
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